NPO事業として 新たなテニス環境を生み出した 研究開発の取り組み
Action of the research and development that produced new tennis environment as NPO business

35年余の NPO事業によるテニス関係の取り組みは 大きく区分すると 次の5つのステージに分けた歩みです

 
第1 ステージ ・・
  
 国内初の車椅子テニスの練習環境づくりと競技環境の研究開発 並びに 大会の企画と車椅子テニス競技の啓蒙普及
   
車椅子テニスルールブック特別版作成   国内初の車椅子テニス競技大会   日本車椅子テニスの歴史
 
第2 ステージ ・・
 


 車椅子を必要としない運動機能障害の人達が楽しめるハンディキャップテニス競技の練習環境と競技環境づくり
 機能障害全般を対象としたハンディキャップテニス大会の企画  ハンディキャップテニス競技ルール   日本ハンディキャップテニス大会
 重度障害の人達やベッド上の人達を対象としたスポンジボール使用のテニス競技とテニス体験の機会づくり

第3 ステージ ・・
  



 国際的に初となる 全盲、弱視の人達がテニス参加を楽しめる競技工夫と練習環境づくり 並びに 競技大会企画  更に、ボールやコートを見ることの
 出来ない全盲の人と通常視力の人が競い合うことの出来るサウンドテニス競技の設計  サウンドテニス標準ゲーム規定
 軽量スポンジボール使用の福祉方面でのテニス活用と大規模被災地域の子供達などのサポートプログラムにテニス活用の展開

   コートの外のスポーツ心の発掘   がんばれ!新潟 サポートプログラム   三宅島の避難児童と過ごしたひととき


第4 ステージ ・・
  


 硬式テニスを楽しむことに必要な体力の少ない人達を対象として スポンジボールを使用したテニス内容 SST (スポンジ・スーパーテニス) の設計
 競技精度を高めて成人レベルのテニス競技としての展開を進め、更に ボールの軽量性、安全性を活かして、世代や体力、技術の違いがある人達の
 競技対戦方法の具体化  
スポンジ・スーパーテニス 競技規定   SST ・スーパーボレー 競技規定


 
第5 ステージ ・・
  


 硬式テニス内容とは別に 万人スポーツ、生涯スポーツとしてテニス振興を図る SST のテニス内容を 様々な環境での社会活用
 地域活性と被災地域支援のツールにゲーム環境を 進化させたプログラム開発   →  ビジネスモデルの開発設計

   脳血管障がい後遺症のスポーツプログラム    認知症の予防と進行防止に    企業・職場環境での活用と展開について


各ステージは 大小数百に及ぶ様々な研究開発とその実務を積み重ねながら、 一般社会への啓蒙普及並びに関係各方面に理解と協力支援を求め続けた歩みです。
その大半が、当時国内初の内容であり、国際的にも初となる内容が多く、具体化するまでに多くの時間とエネルギーを必要としました。
それぞれの時代によって、各ステージは併行して進めることも、内容によって10年以上にわたる取り組みもありました。

  事業活動の背景と開発内容などを振り返って・・・

本NPO法人はハンディキャップテニスの名称を 団体名に設けています。 このため、活動の最初に車椅子を使用したテニス環境づくりに取り組んだことから <身体障害> というカテゴリーの中に存在する団体と誤解している人達や方面が多くおります。

handicap
は不利 や 障害 という意味も含まれていますが、このNPO事業が推進した様々な内容は、車椅子使用の人達を含め、運動機能ハンディのある人達に対して < 身障者 > < 障害者 > と見なしたテニス開発を進めておりません。 子供達や高齢の人達なども含めた一般的な総称の < 弱者 > として考えた取り組みも行っておりません。
すべての人達が 互いに対等の目線でふれ合い、競い合うことの出来るスポーツ環境づくり
・・ こうした考え方が 新しいテニス競技環境を生み出した理由のひとつです。

紹介のJHTF公開資料等の中に <障害者> という名称を使用することはあります。 福祉関係や行政、関係施設などで日常的な通称としている方面が多く、こうした方面向けの内容編集に伴うものです。 差別的と評される <障害者> <健常者> という名称が不要となる心温かな社会が望まれるところです。

サイト上で公開しています新しいテニス開発の対象としている人達は 運動機能にハンディのある人達のみに限るものではありません。 また事業としての取り組み内容も テニス競技の普及に限定しているものでもありません。 JHTFの活動機構は、競技ボールの違いにより、ハンディ硬式テニス協会、日本スポンジテニス協会、日本サウンドテニス協会を設けています。
更に、福祉・被災地域支援事業の
ENH活動 を設け、各機構は連携させて競技開発並びに環境活性などの研究と企画事業を推進して参りました。


これまでの歩みの中で、横浜、厚木、東京、埼玉、静岡などで 主催または関連団体を主とした大会企画を設け、関係情報を広く提供することによって、各地にクラブ活動やテニスイベントを生み出し、数多くの人達がテニスを楽しめる機会を増やしました。 テニス講習やボランティア・指導者講習などの企画は、全都道府県の実施は出来なかったのですが、北海道から沖縄までの各地で実施しております。

JHTFは、独自の競技団体を 設けませんが、関係開発情報を広く提供し、各専門協会を創設して啓蒙普及を進めることにより、新しいサークルや競技団体の誕生にも役立ったことと思います。

国内初の車椅子テニスの練習・競技環境づくりをはじめとして、全盲の人達がテニス参加を楽しめる視覚ハンディキャップテニス
(※一部方面ではブラインドテニスとして) の開発設計を進め、更に 通常視力のテニス経験者がアイマスクを使用しない状態で視力0の人とシングルス対戦を互いに力加減も不要なゲームを可能としたサウンドテニスの競技設計を進め、また、硬式テニスに近い内容のゲームを可能にしたスポンジ・スーパーテニス (S・ST) は、競技レベルに大差のある人達の対戦も楽しめる競技方法も生み出しました。

こうした国内外で初となる新しいテニス競技の研究、開発を推進させた事業機構です。 新しい競技環境づくりの実現は数多くの感動と喜びを生み出し、ユニバーサル設計のゲーム内容は新しいコミュニケーション機会を育みました。


名声や営利を求める心を不要とするのが 子供達の純真な心と思いますが・・ 遊び方やみんなで遊ぶ内容を考えるとき、成人の多くは既成観念にこだわりますが、楽しむ方法を工夫する子供達の考え方にはこだわりはなく、発想力豊かなものが多々あります。 こうした子供心にも近い考え方での取り組み方は、新しいものを開発する上で役立つと感じています。

この子供心にも近い考え方で進めた活動・・ スポーツは誰でも楽しめるもの・・ 事故で下肢の運動機能を失い、テニスを断念した人の存在を知り、自分達が楽しんでいるコートに再び迎え入れ、一緒にプレーを楽しめる方法はないのかと考え、一歩を踏み出したのが35年前のこと、ここには名声などを求める考え方はありませんでした。

子供達が小さな子供達も一緒に楽しめる方法を工夫する優しさを加えた遊び方に、成人やスポーツ関係者が学ぶべきところが多くあります。 既存の考え方に関係なく、次々と新しい遊び方を発想する子供達の心が理解出来ると、地域経済や業界不振を改善するビジネスヒントも見つかることと思います。


活動当初、国内関係協会の取り組みが進められることを期待しておりましたが、車椅子テニスの具体化に向けた取り組みの主役、責任は 提言した私共に委ねられました。
そのため、活動団体を 設立し、NPO活動事業として推進することになりました。 関係協会への正式な提言を1981年から進めましたが、新しいテニス開発とそのテニス環境づくりは、本来は専門協会などの力で推進する内容です。 組織力のある関係方面の取り組みがあれば・・ 10年、20年・・という時間を要したこのNPO事業は不要だったと思います。

活動の力不足を補って戴いたのは温かく協力された方々の存在でした。 延べ数千名の方々の力と多くの企業・団体、財団等からの理解と支援は貴重でした。
この事業に関わって戴きました方々と関係各方面には深く感謝しております。

現在、サイト公開の資料等ページは、常時約250ページ以上です。 テニス競技関係の他、福祉関係、被災地域支援関係など多様な内容です。
競技世界に留まらず、社会の隅々にスポーツの魅力が、多くの人達の元気と地域、環境の活性に役立つことを願っております。
著作権は日本ハンディキャップテニス連盟にありますが、公開資料は教材、商業活用などに使用することが可能です。



NPO法人日本ハンディキャップテニス連盟