・・ スポーツ心 ・・


窓の外は まぶしい太陽がいっぱい  

明るい陽射しの中 フェンスに囲まれたテニスコートから  
弾むボールの音が聞こえる  木の間から躍動するプレイヤーの姿が見え隠れする


・・・ 一個のボールに 振り回されて コートを縦横に 走り回った
流れ落ちる汗  リストバンドも汗をいっぱいに吸っている

あの時の対戦相手は強かった   互角と思われたゲームの 大事なポイントで
こちらのボレーが鮮やかに相手の逆をつき コートの隅に落ちた

懸命に 体をひねって そのボールを追った相手の足が滑った
気づかうこちらへ 笑顔で応えながら 土のついた手をはたいて 握手を求めてきた
 
・・・

コートを出る彼の顔に  汗が光った

シャワールームで 再び顔を合わせた時の彼の瞳は 勝負の時の厳しい色と違い
優しく 温かな色を帯びていた ・・・・・


遠い昔のことなのに ボールの音が聞こえるたびに  つい 昨日のことのように思い出す
あの日の対戦から数ヶ月後  風の便りに  突然 彼の姿がコートから消えたと 聞いた

何事にも 全力投球の彼を見舞った一瞬の不幸が
無念の思いのままに・・ コートから 彼は姿を消した・・ と聞かされた


・・ 人の運命 わからない ・・
あの日 コートを揺るがした 彼のファイトが もう見られない

青春  人生  その大きなキャンバスに ラケットとボールで 鮮やかな構図を描いていた
彼の姿が 今は コートに見られない

まぶしい太陽 ボールの弾む音  かつて 彼の心を躍らせた光と音が 今は 彼を苦しめる
寂しい顔は 彼には似合わない  汗に光った笑顔の彼は 何処へ行った



帰ってこないかい  君の仲間が待つ 希望のコートへ
そう ・・ もう一度 ラケットを握って  あの日のファイトを 見せて欲しい
流れる汗で スポーツ心を洗う 君の姿が見たい

コートを踏みしめる足がないのなら 私達が創ろう  スポーツマンの知恵と心で
かつての君がそうだった様に テニスプレイヤーの心は 今でも温かい!



 
 
この詩は 1977年から研究開発を続けてきました車椅子テニスの具体化に向け
1981年発行のルプトプラン事業計画を各方面に向けて公開するための
B5プリント(4ページ編集)の中に印刷して、配布されたものです


ルプトプラン ; LPTT   Let’s play tennis together ・・ Plan 
一緒にテニスをやりましょう ・・ とのプロジェクト名称

    dev20の中に紹介しておりますルプトプラン連絡協議会は1981年に国内各方面へ幅広く
    呼びかけたNPO事業の活動名称です。
    この事業はハンディキャップテニス研究協会と名称を改め、更にJHTF事業として現在も
    引き継がれています。
    テニス競技の内容に留まらず、幅広い社会活用への研究開発が続けられています。