椅子を使用して楽しむテニス競技 |
Tennis competition to enjoy using a chair |
チェアテニスは 立位でプレーする標準ボレーとは 異なり インプレーの際に 移動する必要がない競技テニスです。 椅子を使用するテニス競技は ボレーゲームのみです。 車椅子使用の場合を除き 使用する椅子はインプレーの途中で移動させることができません。 各ポイントの間は 移動が認められます。 コートの大きさと相手の打球に適応した ラケット操作の容易な位置に椅子をセットし 各ポイント毎に 椅子の位置を変えてプレーします。 身体条件や体力を考慮した内容、工夫も設けられており、福祉方面なども含め、オフィスの中など幅広い環境の中で楽しむことができます。 周辺にある事務用の椅子を使用可能ですが 肘掛のつく椅子は プレーがやりにくいかもしれません。 下肢の運動機能を失った人達も 体力弱い人達も 一般的な体力ある人達も 共に楽しむことができるテニスプログラムです。 オフィスや教室などの中でも 小型ラケットとスポンジボールで手軽に楽しめるテニスですが ネットの代用品には 机も 活用可能です。 ※スーパーボレーは ネットを中心に左右各30cmがアウトゾーンとする規定があり ネット代わりの 机の幅がコートづくりに役立ちます。 |
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チェアテニスのゲーム方法 ○ 1ゲーム5ポイント先取、2ゲーム先取1セットで行います。 ○ サービスは 床や畳などの上にボールを自然落下させて行い、肩よりも高い位置からの サービスも認められません。 ○ サービスは 最初にジャンケンで勝った人から行い、1回に1球のみとし、1ポイント毎に相手とサービスを交代します。 ○ ネットの高さは 側端部で75cm、中央部で70cmを基本とし 事務机等をネット代用にした場合 この規定以下も認められます。 |
プレイヤーの失点 (相手プレイヤーの得点) ● 返球したボールの最初のバウンドが相手コートに入らなかった場合はポイントを失う。 ● サービスしたボールが ネット代用の机に1バウンドした場合は 標準ネットのコードにふれたと同じに有効とする。 スーパーボレー競技は サービスレットは適用されずに 打球が相手コート内にバウンドすれば プレーは継続する。 ● 1バウンド後の打球を有効とし、体力少ない人と運動機能障害のある人については 2バウンド後の打球まで有効とする。 |
チェア・テニスは、互いに椅子を使用して楽しむ方法の他、一方の人が立位(※椅子を使用しない状態)で対戦を楽しむことも出来ます。 仕事や学校などの環境や施設内で 周辺にある椅子と机を活用することで 足腰の弱い人達を含めて誰でも一緒に楽しめます。 職場や教育環境の中で 多くの人達がボールのラリーを通じてコミュニケーションを図り、熱中したゲームの中に笑顔を生み出します。 |
チェア・テニスは 良い点がある一方・・ 椅子の使用は、フットワークが制約されるため 打球に苦労する面もあります。 この点をベテランプレイヤーが初心者や子供達とのゲームに フットワークの出来ない不利なところを 競技ハンディとして導入することで 競技レベルに大差ある人達の対戦の 競技バランスを図る役割を 果たすことができます。 いろいろな人達の発想とやさしさで 楽しいスポーツ環境を 身近な場所に生み出すゲームのひとつが チェアテニスです。 フットワークの出来ないチェアテニスは ゲーム参加に ドレスや和服を身に着けた女性も誘えるなど・・ 新たな活用法も生み出します。 |