JHTFのNPO活動につきまして

ハンディキャップテニスの名称をキーワードにして・・・
障害のある人達を含めた いろいろな身体条件の人達や様々な環境の人達に スポーツとふれあうことの楽しさを紹介したく、テニスの魅力と内容を活かすプログラムの開発を1977年から進めてきました。

活動の開始以来、各地域で数多くの方々の温かな協力と、様々な団体、企業、報道、行政等方面の中でご活躍の皆様方の理解を戴き、北海道から沖縄まで幅広い地域でテニス講習や指導者講習、イベントなどを実施し、広く啓蒙普及を図ることが出来ました。 

活動資金の関係から、各都道府県すべての地域で講習等企画を実施出来なかったのは残念です。 しかし、お訪ねできなかった地方地域と各方面に対してプリント等による資料公開、提供を図ることに努めました。 このNPO事業には 30数年 延べ数万に及ぶ 無名、有名の人達が関わって戴きました。


事業運営に関わるメンバーもボランティアも すべて無償、無給です。 その一方 研究開発と各地、各方面への広報活動、 日常の事務局運営経費に 年間200万から600万以上、30年間の年間平均で 400万円 規模の運営関係者達の資金投入を要した事業活動です。 この資金づくりは厳しいものでした。

しかし、テニス開発は 本来 専門のテニス協会が取り組むものと考えていたのですが 当時を含めて現在も障害のある人達のテニス参加の環境づくりも 無償で取り組むNPO活動に対する資金援助も人材協力もありません。 微力なNPO事業が活動を終了した後・・ 国内テニス界の 現在 将来が 心配です。

30数年間の総事業費は、いずれの事業も人経費をすべて0として進めながらも 事務局経費を含めて数億円規模の内容となりました。
行政や一般企業が取り組む事業とした場合は 当然人件費は必要ですから この数倍、数十倍の資金を要するものであったと思います。


今後の新たなテニス環境づくりは、民間ボランティアの力に大半を 委ねることのない方法で・・
行政レベルや主要なテニス組織が取り組む事業としての推進が 効率的な良い方法であることに 心ある人達の理解が進むことを願っております。

テニスに限らず、いずれの分野においてもNPOの活動が役立つことが多々あります。 社会が必要とする内容に対し 活動に関わる人達の企画力や技術、行動力を有効に活かす方法に 資金をはじめ 様々な事業活動に 強力な支援、助成することが望まれます。

こうした期待も 大きな視野、発想と良き行動、施策の力がある人達が 行政や企業、団体の中に存在しなければ むずかしいことです。


過日、プロジェクトのひとつとして、万人スポーツの環境づくりに取り組む方々や関係方面に向け 新たなテニス内容を紹介する翻訳資料づくりを 理解ある方のボランティア協力で進めて戴き、ハンディキャップテニスルールブックの英訳版の編集・発行を実施しました。

このルールブックは、当時(1993年)の報道関係者の協力と英国大使館の理解を戴いて 英国内の50方面へ寄贈を進めて戴きました。 受け取られた著名な方面から良き評価と礼状が届き、英訳資料発行の継続に期待を寄せられましたが 翻訳作業は関わる方々の大きな負担があり その後の翻訳事業は断念しています。

その後の翻訳資料作成は難しい状況ですが 2000年に任意団体からNPO法人に移行したときに公式サイトを開設したことにより インターネット情報として公開した内容を多くの国々の地域で 機械翻訳などの方法を利用されていることと思いますが 多くの人達や団体などで参照されていることは幸いです。


競技スポーツの研究開発をはじめ、テニス内容を競技以外の介護福祉や被災地域支援、地域社会の活性など幅広い内容を生み出した取り組みは、支えて戴いた多くの温かな理解と協力支援によるものです。 まだ未編集・未公開の資料も多くあり 今後も資料情報の公開については継続して参りたいと考えております。


開発を進めた SST(スポンジ・スーパーテニス) は 軽量ボールを使用したテニス内容ですが 硬式テニスの面白さと競技展開にも並ぶ魅力を備えています。
硬式テニスコートの1/3のスペースで テニス経験豊かな人達のスポーツ心も満たし、全世代の人達が楽しめる新しいテニスです。

子供達向きのテニスと見なされていたスポンジテニスですが、成人やテニス経験豊かな人達のテニス競技として体感できるようにと・・
同じコートサイズを 子供達も高齢の人達も体力のある成人も共有できる内容とした上で、テニス競技として精度の高い魅力的な競技内容が設計されています。

SST は、テニスの専門家も驚く、子供達も 硬式・軟式テニスのベテランも 同じサイズの小型ラケットを使用します。 しかし、硬式テニスに比べても競技スポーツとしての品質に劣るところはありません。 レベルに大差ある人達が力加減なく対戦できる競技内容も備えています。

また、全盲の人達には不可能とされていたテニス競技を開発し、この競技で使用するサウンドボールを用いて認知症の予防と改善への活用方法を工夫するなど進め、テニスを競技施設以外の場所や環境で役立つことを紹介しました。



人は・・ ひとりひとり、身体条件も 生活の環境も 違います。

その中でいろいろな障壁(バリア)の存在によって 差別化のある世界や環境の中で寂しい思いに悩み、苦労している人達がおります。
機能障害や体力などが生み出す社会参加への制約、スポーツ参加へのバリアもありますが、経済格差から生まれるバリアも懸念されます。

しかし、そうした障壁を越えた幅広い交流機会を 身体を動かすスポーツの楽しさを活かして育み、増やすことが出来れば・・ スポーツに限らず、社会生活すべての面でバリアフリーの環境が増え、敢えて 「バリアフリー」 を強調する必要のない 心やさしい空間と社会を生み出します。

ユニバーサルスポーツとしての魅力といろいろな発展要素を設計した SST は 既存のテニス内容にこだわる人達は別として これからの時代と環境を 活力あるものに変えていく人達には役立ちます。 良き活用を 期待しています。



活動の開始以来30年余、テニスの魅力にのめり込んで3年にも満たない経験の2名の取り組みに始まったNPO事業です。
各時代に出会った方々の心温かな協力や支援、良き指導や助言の機会を得ることによって具体化された様々な内容が数多くあります。

しかし、国内外初の試みが大半ですから その企画の実施は思い通りにはいきませんでした。 汗は流さずに名声を求める心寂しい人物の言動に 研究開発の時間よりも 多くの時間を浪費させられることもありました。 

活動する仲間を増やしながらの取り組みでしたが 多くの人達からは 実現難しい "ゆめ" みたいな内容と首を傾げられることが多々ありました。
しかし 活動の歩みが止まることはありませんでした。 5年、10年、15年の時間を要して実現した内容は 数多くの理解に支えられたものでした。
"ゆめ" とされた内容も実現すれば 以前から存在していた内容のように認識されるようになりました。

熱帯のアフリカや旱魃に苦しむアジアの地を訪れて 現地の人達のために貴重な井戸を掘っているニュースを聞くことがあります。

JHTFのNPO活動は、貴重な井戸を掘る人達の活動には及びませんが ゆめの ひとつひとつ を育む心は 同じ・・ 現在に至っています。

  特定非営利活動法人 日本ハンディキャップテニス連盟

               理事長   三宅 孝夫
   

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