ハンディキャップテニスの名称について・・


  ハンディキャップテニスは・・
1982年に入り、神奈川県総合リハビリテーションセンター、国立身体障害者リハビリテーションセンターなどにこのテニス内容の紹介を進めました。 その紹介は当初、身体障害の人達の中で車椅子を使用する人達を主対象に普及を開始したことから、ハンディキャップテニスの内容を 身障者テニスまたは 車椅子テニスの別称として理解される人達も多くおります。 
このスポーツをテニスの小さな分野のひとつと考えられたり、その普及を限られた愛好者の範囲に留めないためには正しい理解が望まれるところです。

ハンディキャップテニスのハンディキャップは<障害>という意味ではなく、ゴルフ競技のハンディ と同じに競技レベルや技術差などを表す名称として用いられています。 しかし、こうしたテニス内容の開発工夫のスピリットは基礎研究の時代から既に30数年を経ている様々な活動事業を通じて多くの人達にメッセージを伝えてきておりますが、名実共に万人スポーツとしての特徴を紹介するために国内理解の促進と合わせて国際情報としての発信が更に必要です。

ハンディキャップテニスは、テニスの初心者もベテランも、また、体力のある人達、障害のある人達、体力少ない人達まで、障害の有無にこだわらない幅広い人達が共に楽しめる内容を備えたテニスです。
このテニス内容は技術や体力レベルに大差のある人達の間でゲーム交流を可能とする競技工夫が進みました。 子供達から高齢の人達まで全年代の人達がコミュニケーションと競技の面白さを楽しむことを可能としており、近年のバリアフリー環境への関心が高まる中で、特徴あるスポーツ内容として理解がようやく広がろうとしています。


1970年代から進められたハンディキャップテニスは国内における車椅子テニスの硬式テニス競技開発普及の取り組みに続き、硬式テニスではテニス参加の実現むずかしい人達に対してもやさしくテニスゲームが楽しめるための工夫が進みました。 このテニス内容は機能障害のある人達のみの競技世界を構築することなく、すべての人達が差別化なくコート上で共にゲームを楽しむことの空間を生み出すことが目的です。 
視力が0の人達や弱視の人達がテニス競技に参加、その参加方法も障害者スポーツという枠を超えて更に広い市民スポーツという世界の中で障害の有無を忘れてポイントを競い合うことのできるテニス内容まで開発されました。

また競技という内容にこだわらず、重度障害の人達や子ども達が療養ベッドの上でもテニスを体験することなど、その内容を実現するまでは具体化のむずかしいものと判断されてきた人達にテニスの楽しさ、面白さを伝えられる新しい分野のひとつです。

従来のテニス内容を基本として生み出されたハンディキャップテニスの内容について・・・スポーツ関係者のおひとりが次のように評しています。
・・・ハンディキャップテニスの内容と発想は、私達プレイヤーが怪我や疲労した身体の部分をテーピングしたりするのと似ていますね。 試合の中では私がテーピングしていても相手は力加減などしてくれません。 むしろその弱いところを攻めてくることもあります。 テーピングは運動機能の弱い部分を補ってくれますが十分ではありません。 そのため弱点になっているところを少しでも補うための様々な工夫と努力をします。 そうした中で競り勝ったとき、勝利の喜びは勿論ですが、もし負けたときに弱点をそのまま敗因にしない気持ちで戦った自分の心を大切にしたいと思いました。 テーピングが不要になってプレーしている現在、硬式テニス、スポンジスーパーテニス、サウンドテニスの中に工夫されたハンディキャップテニスルールが、そのルールを必要とする人達、障害などがあってもそのルールを不要とするほどにベテランプレイヤーと互角にゲームを楽しんでいる人達がそれぞれに充実したスポーツライフに浸っている姿を見ると、このテニス開発のスピリットが分かるような気がします・・・
 いろいろな感じ方があると思いますが、そのひとつとしてご紹介しました。


NPO事業の一環として進めて参りましたハンディキャップテニスの開発は、参加方法やゲームの楽しみ方などについてのバリアフリー化を 数多くの人達と様々な関係方面の協力、支援によって具体化することができました。

既に21世紀に入っている現在、ハンディキャップテニスという名称に多少でも偏見や誤解を残す面が少なからず存在することも現実です。 上記の文面に記された内容に沿って今後にテニスに冠したハンディキャップという名称を削除すること、また、新しい名称に変更すべきかどうかなどの検討が必要に思います。 スポーツが特定の人達のみが楽しめるものでなく、その存在価値を正しく理解される人達やテニス愛好者などの考え方によって、これからも新しいテニスの世界が開発され、スポーツ参加の本物のバリアフリー化が育まれていくことが期待されます。
  上記の開発内容に関しては file.プロジェクトdev20 の中で紹介していますのでご参照ください。
                                       

  ハンディキャップテニスの中に設定される競技ハンディ について・

  ハンディキャップテニス とは