視覚ハンディキャップテニス と サウンドテニス誕生の原点



30数年前、当時、公共放送機関を訪ね、応対していただきました関係者に 「 視力に障害のある人達にはテレビ観戦は不可能です。 
しかし、ラジオ放送は多くの人達が楽しむことができます 」 と説明し、野球と同じく、テニス競技をラジオで 実況放送する番組づくりを求めました。

スポーツ放送は、リアルタイムで見聞きしてこそ価値が高いものです。 仕事中の人達や車を運転中の人達は、テレビ画面の実況を楽しめません。

テレビが広く普及した時代であっても、耳だけで楽しめるメディアは 視力を失っている人達に限らず、多くの人達がどこでも楽しめるラジオの特徴が活かされることも伝えました。

多くのスポーツ好きな人達は人気プレイヤーの姿を眼前にすることを望みます。 こうしたライブ観戦がむずかしい場合、テレビ中継などでスポーツの競技経過を楽しめるのですが、こうした方法も時間的、環境的に制約される人達が数多くおります。 
しかし、ラジオであれば、手仕事の途中や車の運転中であっても競技の様子を楽しむことが出来ます。


当時の放送関係者に対し 「ラジオは テレビ放送の数分の一程度のコストで可能と思います・・ それでも具体化は無理でしょうか・・・」 と話しました。
残念ながら 「今までにラジオ放送の経験がないので、いづれは・・」 との回答です。 
その・・いづれは・・ との言葉を聞いて30年が経ちました。

この・・いづれは・・という言葉・・ やりたくありません / 実行能力がない ・・ という意味に受け止めたら 放送関係者のプライドは傷つくのでしょうか?
実行して失敗したら・・と心配せずに 何回もチャレンジして・・ 良き結果につなげる・・ 新しい内容 新しい世界は 多くの失敗の先に生まれるものです。

テニス競技は対戦する人達がネット近くで速いボレーを展開することもあります。 
1数前後の短い時間の間に展開するダイナミックなプレー内容を アナウンスするときの話法も新たに開発工夫しなければならないかもしれません。
しかし 放送技術やアナウンス技術のレベルアップは、スポーツを楽しむ人達の増大にもつながります。


近年、テレビ録画は簡単です。 自宅に戻って 録画内容をゆっくり楽しめますが 競技結果をニュースなどで早くに知ってしまうことも多々あります。
相撲で言えば土俵際の勝敗の行方、 野球の場合は 9回2アウトからの展開がスポーツ観戦の魅力です。
しかし 競技結果が既に分かっている人達にとって、ビデオ観戦は スポーツのもつ興奮という魅力が半減したものになり、興味も薄れます。

今も、テニスビッグイベントをラジオの実況で伝えることの出来るメディアの登場を期待しています。 
こうしたゆめを最初に描いたのは20世紀ですが・・ 今は21世紀です。 
国内外のメディア関係者の中に テニス競技のラジオ放送への取り組みを考える人達が生まれることを 願っています。



放送は専門家の力に期待することにして、視力を失っている人達がラジオでテニス競技を聞いて楽しむこととは別に、実際に打球を体験したり、プレーを経験できたら もっと楽しいのでは・・ と発想は広がっていきました。

この発想の具体化をむずかしいこととは考えずに 取り組んだのは、国内初の車椅子テニス環境づくりを進めたときと同じ時期です。
実現させることに少しの迷いもなく行動したのは、子供達が遊びを自由に考え出すことに似ています。

身体は成人でも・・ 心は子供のままに成長しなかったのが幸いして、全盲や弱視の人達のテニス競技を考え出しました。

・・テニス界も・・ 放送界も・・ それぞれの環境の中で 工夫すれば いろいろな難しいことを 可能に出来ます。

固定観念に とらわれることがなければ 新しい発想によって 新世界が生み出されます。
新たな発想で もう一歩 先に進む
このサイト上に紹介の新しいテニス環境開発、競技設計は 既存のテニス関係者として取り組んだものではありません。

もう一歩・・ もう一歩・・・ と進めた結果が ボールも コートも 対戦者も 見えない環境の中で 楽しむテニス競技を生み出し 通常視力の人と力加減を不要とする対戦競技も実現しました。