S・ST の 開発について

S・ST-a1 子供達など体力少ない人達のテニス と 成人のテニスを スーパーエリアの簡単な特設と規定で両立させた S・ST は、楽しむ場所や
参加する人達の内容に適した競技設計を図り、魅力豊かなテニスの競技規定を確立しています。
硬式テニスは魅力あるスポーツ。 しかし ボールなどの用具や施設面で万人スポーツとして不足する点もあり、工夫が必要なテニスです。

スポンジ・スーパーテニス( Sponge super tennis ※ S・ST ) の開発は、国内の車椅子テニス環境づくりを 日本テニス協会、プロテニス協会に働きかけた1981年の翌年から 横浜の講習会場で始めています。
当初 スーパーポイント競技設定はなく、スポンジボールを使用して 3パウンド後の打球までを有効とした競技方法で 紹介を進めていました。


しかし当時は、硬式テニス競技を車椅子を使用する人達が楽しめるテニスとするための環境づくりを主体に取り組んでおり、スポンジボール使用のテニス紹介には多くの時間を投じることはなく、最初はスーパーテニスとの名称も設けていません。

体力の少ない人達や機能障害のある人達、テニス経験のない人達に対するテニス環境づくりは、北海道から沖縄まで・・ 各地の施設訪問と地域講習の機会を通じ、多くの情報を集め、いろいろな人達に対する指導経験を積み上げる中で各種の競技工夫を図りました。

訪問した各地の施設の中で生活を続ける重度障害の人達や施設の関係者からは・・ 少ない体力や身体機能の一部をを失っている状態で運動参加はむずかしいと思っていたため、テニスを実際に楽しめるとは考えてもいなかったと・・ 驚きと喜びの反応が数多くありました。
参考  コートの外のスポーツ心の発掘

機能障害の人達も楽しめる新しいテニス参加方法を具体化させたのは、スポンジボールを活用したことにあります。
しかし・・ スポンジボールを使用したテニスは、本当のテニスではない・・ と発言する一部のテニス関係者が 当時も 近年も 存在します。

硬式テニスは、その競技参加には一定の体力と運動能力がなければ楽しむことのむずかしい点があります。 
この点がテニスを万人スポーツとして 誰にでも参加の門戸が開かれているスポーツと 思われないところで、テニス界が解決すべき点でもあります。


体力の少ない人達や機能障害の人達などのテニス参加方法を考えたスポンジボール使用のテニス内容を 成人やテニス経験豊かな人達が硬式テニス並みの競技として楽しめる内容に設計したテニスです。
年代差や技術力に大差のある人達のゲーム交流も 可能な内容に競技開発を進められたのが S・ST スポンジ・スーパーテニスです。



S・ST は、 3歳から90代までの全世代に親しめるテニスの魅力が 既存のテニス人口を大きく伸ばす可能性があると高く評価されています。
こうした発展に向けて、若い世代の人達、特に子供達に対して行う良き指導方法に関しては、関係者や周辺の人達が留意する点として、常に子供達と目線(意識)の高さを同じに保つ接し方が大切な点です。


子供達を相手にして、力加減したプレーでゲームを行う方法を 大人の優しさと考える人達がいます。

この方法はテニスに限ったことではありませんが、体格や年齢の違い、テニスに関しては技術力の差などに大きな違いが存在しても、力加減したプレーで対戦したり、子供達に勝ちを譲る方法は、一部の子供達には有効ですが、多くの子供達の心からの信頼を得ることにはつながりません。

子供達は・・ 強い相手、技術に優れた人達の存在をしっかり理解しています。 成人や経験豊かな人達が実力を加減することなく対戦してくれることに喜びを感じ、時に悔しさを体験することも必要で、こうした経験を通じて少しでも強く、上手にと考えている子供達に対する理解が必要です。


しかし、体力差や実力差のある相手に経験豊かな人達が全力でプレーするのは、弱い者いじめにならないのか?・・ と考える人達がおります。
子供相手に力一杯にプレーは出来ない・・ と考えるのは硬式テニスの世界です・・ S・ST は 力やスタミナが優先しないでも楽しめるテニスです。


S・ST は 年代や体力に関係なく、すべての人達が同じ大きさのコートとラケットを使用し、同じ規定サイズのスポンジボールを使用します。
競技規定は一部の内容を除き 硬式テニス競技と同じです。 
この規定に従い、子供達も成人も同じ競技環境の中で互いに力を尽くして競い合うことの出来るテニスです


S・ST 競技は、体力にも技術にも大きな差がある対戦であっても、勝敗はゲーム終了までは分かりません。
また、硬式テニスのベテラン同士が対戦した場合、そのゲームは硬式テニス競技並みにハードな展開が楽しめるように競技設計されています。 
S・ST は参加の間口が広く、既存のテニス技術のすべてを引き出すことが出来る新しいスポーツ味で 多くの人達を楽しませてくれるテニスです。



S・ST の打球速度は硬式テニスの半分程度ですが、コートの大きさが硬式テニスコートの約1/3サイズの中で、コート左右のスーパーポイントエリアに打ち込み合うときの返球は、ラリーの途中で使用しているボールがスポンジ製であることを一瞬忘れるほどに速く、簡単なプレーには終わりません。

硬式テニスと同じ技術とゲーム展開が可能な点は多くのテニス経験者にも親しみ易い内容になっており、ボールの安全性と安心感に優れた特徴が硬式テニスとは違う様々なプレーを可能にします。


S・ST-a1 S・ST-b1 S・ST-c1 S・ST-d1 S・ST-e1 S・ST-f1
S・ST-a2 S・ST-b2 S・ST-c2 S・ST-d2 S・ST-e2 S・ST-f2

Competition development document
競技開発・設計 JHTFクリエイト (旧・ハンディキャップテニス研究協会)