S・ST 競技用ラケットについて  
S・ST-b1 S・ST のラケット規定は、体力や年齢に関係なく同一サイズです。 デザインとグリップ、ガットで差別化を図ることが可能です。
S・ST 競技は、用具の違いで競技面で有利になることなく、ひとりひとりの技術や体力、気力などを活かすスポーツ競技としての本来あるべき内容を基本にして設計されています。

誰にでも楽しめるS・ST 競技ラケットが親子何代にもわたって使用されれば・・ 「これは 祖父が優勝したときのラケットなのよ!」 と・・微笑ましい情景も生まれそうです。 近い将来、既存ラケットの数倍以上のニーズとマーケットが期待されるところです。


S・ST の特徴のひとつが小型ラケットです。 このテニスのベースは1980年代にスエーデンで誕生し、イギリスで更に進展したショートテニスです。 
その後、日本国内にも伝わり、当初からの普及には、現在のNPO法人ショートテニス振興会の正木 茂氏などが中心となり、全国的に普及が進みました。

ショートテニスは、幼い子供達が簡単に楽しくテニスに親しめるようにと誕生したものですが、近年、中高年の人達にも愛好されるテニスになっています。

S・ST のラケットサイズは、全世代共通としている競技設計です。 スポーツの中には、高性能の運動シューズを使用する選手と裸足や一般的なシューズを使用する選手が競うことを観客も関係者も自然に受け入れていますが、各選手がシューズなどを同じ条件が整わない中でプレーをすれば、記録や勝敗には差が生じます。

S・ST は 数多くの講習企画を通じて、楽しむ人達の様々な環境づくりのノウハウを培ってきました。 年代の違いを超えて多くの人達が競技交流を楽しめる工夫を進め、子供達だけのテニス内容に加えて、上級レベルのテニス競技にも対応し、すべての人達が同一サイズのラケットを使用することに規定されています。 

この規定によるマイナス点は少なく、各地の講習実績に基づいて、子供達にも無理なく使用できる21インチ以下が最適と決定しています。
硬式テニスで使用するラケットと比較して、小型ラケットは競技コートの大きさからも十分な長さです。

  S・ST 競技規定2
 
競技ラケットはハンドルを含め、全長 55cm以下、全幅 30cm以下とする。  ※市販サイズでは 19インチ〜 21インチの製品が該当します。


小型ラケットは体格の大きな成人には適さないのでは?・・ と懸念される方々が多いことと思います。 
しかし、実際のプレーに使用すると・・ 多くの人達が硬式テニスラケットを初めて握った当時よりも 早くに使い慣れたラケットに感じます。 
このラケット操作の軽快感から生まれる楽しさは大きく、小型ラケットはテニスエルボー発生の心配も少なくなります。


成人にも親しみ易い内容を確立したS・ST ですが、現在、市販されています21インチサイズ以下の小型ラケットは、ショップ店頭では幼児向きのラケットとして販売されており、ラケットのグリップサイズはそのままでは成人が使用するときには細すぎます。
成人向きのグリップサイズが発売されるまでは、下記のようにグリップテープを巻く付けることで、好みの太さにしてプレーしてください。

体力少ない子供達向きに製造された小型ラケットは、グリップに工夫を加えただけでは成人には軽すぎると感じる人達がおります。
そうした人達には、硬式テニスのバランス調整に使用するウエイトをラケットのフレームに装着することが出来ます。 
ラケット重量を増すことによって、速い打球や強い回転のプレーに役立ちます。

S・ST は、硬式や軟式テニスの中・上級者レベルの人達が競技体験したとき、このテニスの魅力に多くの人達が感動します。
硬式テニス並みの150kmのサービスも、ラリーで70km前後の球速は出せませんが・・ その60%程度の速さでプレーすることが可能です。

ラケットサイズは子供達と同じですが、少し重量を増やしたラケットは、体験前にイメージしたプレーとは異なるラリーを展開させることが出来ます。
球速も硬式テニスよりも小さなコートサイズとスーパーポイントを競い合うプレーでは、時には硬式テニスよりも速いと感じるテニス競技です。

対戦相手が子供達や初心者でも力加減は不要です。 速いサービスやラリーは初心者などにはむずかしいと思われますが、スポンジボールはパウンド後の速度が極端に低下するため、ライジングで打球しない限り、多くの人達に打球し易くなります。
しかし、ベテラン同士の対戦では ライジングで打球しないと ポイントは取りにくくなります。


S・ST競技規定にラケット重量を制約する規定はありませんから・・ 装着自在のウエイト使用によって、子供達と長く共有して使用することも可能です
   

市販各社の
スポンジテニス用ラケット
ラケット1 ラケット2 ラケット3 ラケット4
ラケットのバランスをトップヘビーに調整することにより、回転の強い打球が容易になります。
市販されているウエイトは、幅6mmのテープタイプ(長さ67mmが1g)と
H型バランサータイプ(1個が3g)の2種類です。

成人用に製造された小型ラケットは 市販されておりません。 現在は 成人も幼児用として販売されているラケットを使用しますが ・・
近い将来、成人用ラケットの設計製造・販売のビジネスチャンスが各国で生まれていくことと思います。
 

成人用ラケットは、現行の子供達向きとは別にシニア向きのデザインの各種類が生まれるようになります。 同一サイズであることから大量製造によるコストダウンの効果を生み、パッケージや大量輸送時のコスト軽減などの面でもメリットがあります。

S・ST の対象人口は、既存のテニス人口の数倍以上が見込まれることから、ラケットのみでなく、楽しむ人達は既存テニスと同じウエアやシューズ、バッグ類を使用するため、周辺用品類にも新たな需要を生み出します。
小型ラケットの大量生産、大量販売が進むことは、スポーツの発展と共に近年の地域経済活性に少しでも役立つものと期待されます。

現在市販されている小型ラケットの重量は 幼い子供達向きに設計された170g 程度です。 成人の力を引き出す上で、ラケットは 240g 程度が打球し易くなります。 体力のある人達は、それぞれの好みに合わせたウエイト調整をしてプレーをお楽しみ下さい。 

市販ラケットの大半は、15g程度のスポンジボールを幼児の体力で打球することに合わせて設計されています。 
S・ST 競技の認定ボールは 26g〜28gです。 成人の強打にも十分な耐用性があり フレームの硬度を 将来高めることで 打球感が向上します。
なお、S・ST と共に ユニバーサルテニスの競技種目であるサウンドテニスの競技ボールは30g前後です。

S・ST-a1 S・ST-b1 S・ST-c1 S・ST-d1 S・ST-e1 S・ST-f1
S・ST-a2 S・ST-b2 S・ST-c2 S・ST-d2 S・ST-e2 S・ST-f2

Competition development document
S・ST の魅力と内容    開発・設計  JHTFクリエイト (旧・ハンディキャップテニス研究協会)