今回はサウンドテニスコートの特設方法の基本と指導者要領のポイントなどを学びました。
また全盲の人と実際に競技対戦も経験することができました。
まず、準備の段階で視力の有無に関係なく参加者全員でコミュニケーションをとりながらコートを作り上げることに驚きました。
正直、全盲の人達と接したのは今回が初めてで、皆の行動が自主的で予想以上に素晴しかったことがとても印象的でした。
次に準備体操から素振り、打球(球出し)です。 私自身テニススクールのコーチを行っておりますが、練習内容が視力のある人達のメニューとあまり変わらないと感じました。 そして、とても上手にボールが打てることに感心しました。
むしろ、全盲の人達のほうが真剣に話を聴くことにより上達が早いような気がします。 そのため、指導する側の言葉の言い回しも気をつけなければなりません。
私自身、指導する者として普段のスクールに慣れてしまい、おろそかになっていた言葉のやり取りの大切さを改めて感じました。
そして球出しも声をかけながらスポンジボールになっても、より回転の少ない打ち易い球を出せるようにしたいと思います。
全盲の人達同士の対戦を見学して、まずプレイヤー同士が気遣い合って、サーブのタイミングが分かるように 「右からいきます」 「はーい」 など声を掛け合いながら楽しそうにやっているところが印象的でした。
それと同様に自分の打球に対する情報を周囲の人に聞き、次にその打球を修正して打てることはとても素晴しいと思いました。
全盲の人と実際に対戦してみて、まず SO−1 というとても狭いコートに入れなければいけないので、普段やっているテニスの倍以上の集中力でサーブからストロークを行わなければなりません。 自分の打球がアウトになればポイントを取られてしまうので真剣になりました。
今までに経験したことのないほど プレーに熱くなり興奮しました。
視力のある人も弱視の人もそれぞれに全力で競い合えるのはとても素晴しいことだと思います。
今回の講習会を通じて、私は二人の全盲の人と出会い、実際にプレーをして、視力に関係なく対等にスポーツを楽しむことができたことがとても幸せに思います。
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